夫に料理をしてもらうコツ(アラ還夫の場合)
おはようございます。アラ還主婦の湖本雅羅です。
私のアラ還夫は現在会社員ですが、休日はいつも料理をしてくれます。
今日はなぜ夫が料理をしてくれるようになったのかについてお話ししますね。
アラ還世代の主婦がお友達同士集まってランチしたとします。
たいてい「夫が〇〇してくれないの〜」といった話題が出てきますよね。
そんな時「実は…うちの夫は週末に食事を作ってくれるんだけど」と言うと決まって羨望の目で見られます。
でも結婚当初からそうだったわけではありません。
それどころか、独身の頃から自炊の経験など皆無という状態でした。
段階を経て、今このような形に落ち着いているのです。
こんな夫婦です
私たちは同級生カップルですが、食や家事に関してはかなりタイプが違います。
夫はこんなタイプ
- 食べることが好きでお酒大好き
- 美味しいものに興味があって、グルメ番組も大好き
- 得意な家事はアイロンがけ
- 苦手な家事は掃除片付けで全くしない
- もともと家事には興味はなかった
- スーパーでの買い物が大好き
私はこんなタイプ
- 美味しいものを食べるより安全なものを食べたいタイプ
- グルメ番組は見ない
- 料理は義務と思っていて、あまり手をかけたくない
- 掃除や片付けは苦にならない、むしろ好き
- 買い物は本当はネットスーパーで済ませたい
家事は主婦である自分がするものと思っていましたし、周囲の奥様も同じでした。
正直、全部自分が背負い込んでいる時期はきついこともありました。
ですが、意外なところで夫の助けが得られるようになったのです。
夫が包丁を握ったきっかけ
きっかけは、私がパートに出るようになった30代半ば頃のこと。
ある食材宅配サービスを利用し始めたのでした。
子供たちがまだ小学生だった当時、帰宅後少しでも早く夕食が作ってあげられるようにと思ったためです。
ミールキットが届いて、同梱のレシピ通りに手順を踏めば、はい一品出来上がりとなります。
ある時、たまたま早く帰宅できた夫が、そのレシピを見て「包丁で切ることさえクリアできれば簡単なんじゃないか?」と思ったらしく「ちょっとやってみようか」とぼそり。
慣れない包丁使いが心配だったものの、目の回る忙しさだったから「ホント?やってくれるの?じゃあお願いね!」と私。
実際作ってみると夫は「プラモデルを作るのと同じことなんだ!」と感じたようでした。
それからというもの夫が時々キッチンに立つようになったのです。
しばらくの間は「拍子切りってどうやるの?」「片栗粉はどこにある?」「計量スプーンは?」などと、質問責めでした。
ここで絶対にイラッとしてはいけないと思った私は、その都度自分の手を止めて教えてあげました。
その後、レシピを検索できる「クックパッド」に出合った夫は自由に作る楽しさを覚え、めきめきと料理の腕を上げていきました。
夫はもともと食べることに興味があるので、例えばエスニック風に調味料をチョイ足ししたりなど、私がまずしないようなひねりを加えることも多く、研究心旺盛で驚かされました。
子供も美味しいと言ってくれるし、妻も大助かり。
動機付けとしては十分でしたね。
「趣味」であって「家事」ではない
夫の現在の料理スタイルは、好きなお酒をちびちび飲みながら、テレビを流しながらの「ながらスタイル」で本人曰く「至福の時間」だそうです。
ここで、注意していただきたいのは、料理をすると言っても3食全て作るわけではなく、その時々の気分で作りたいものを作る、できた時点で私とバトンタッチ、配膳から片付けまでは私という暗黙のルールがあることです。
夫にとって料理はあくまで「趣味」であって「家事」ではないのです。「家事」とみなした途端に義務感が出てきて楽しくなくなるからです。
私が気をつけていること
今の楽しい気分のまま料理をしてもらえるように、私が気をつけていることがいくつかあります。
準備段階で
- 自分のキッチンスタジオとして自由に料理してもらうために、キッチンをできるだけ綺麗に片付けておき、すぐに料理に取りかかれるようにしておく
- 男性用のエプロンも用意する
食事の場面で
- 美味しいときは何度も美味しいと言う
- 美味しくない時はお礼を言って、味については何も言わない
- ただし、あまりに味が濃い時は言う
- 野菜が少ないなど栄養バランスが悪くても他の日に補えば良いと割り切る
片付けの段階で
- 片付けたという基準がお互い異なっているので、基本片付けは全部私がする
- 油が飛び散ったり汚れたりしていても何も言わない
- 度を越して片付けが大変な時に限って、聞こえるようにため息をつく
夫が料理をするようになって感じたこと
「作る人」から「食べる人」になって、逆の立場の気持ちを味わいました。
「食べる人」も楽ではないのです。
自分がその時食べたくないものも、作ってくれた人の気持ちを尊重して、喜んだふりをして食べないといけません。
残したら機嫌が悪くなるから「美味しい、美味しい」と言っていただきます。
きっと、夫も私の料理を我慢して食べてくれていたことがあるんだろうなと思いました。
失敗した料理も「大丈夫、食べられるよ!」と言ってペロリ平らげてくれたこともあります。
もっと前の世代の男性だったら「こんなもの食えるか!」とちゃぶ台返しをしたのでしょうが(笑)。
自分が食べたいものを作って食べると言うのは精神の健康にも良い。
だから一般的に料理をすることの多い女性の方が、ストレスが少なく長生きするのだという話を聞いたことがあります。
真偽の程は不明ですが、合っているような気がします。
お互いのしたくない家事を補い合ってうまくいっている今の生活を当たり前と思わないように、感謝の気持ちを言葉で伝えようと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。